新卒で迎えた社会人1年目。希望に満ちたキラキラした1年だといいのですが、わたしはつらい新卒社会人時代を過ごしました。
新卒で入った会社が飛び込み営業をする非常に大変な営業活動が強いられる販売代理店だったからです。
それはつらい社会人の幕開けでした。もう20数年も前のことですが、1カ月間の研修を経て、同期とも仲良くなったのに、現場に出たら地獄の苦しみ。
3カ月もしたら、同期はどんどんやめていきました。半年後には半分くらいになっていたと思います。
新人ではエースだった彼も、女性の期待の星だったあの彼女も、わたしより先にやめていきました。
ついにわたしも10カ月目で退職しました。
目次
結論:新卒1年未満で転職をしてみて良かった
新卒で1年未満で転職をするなんて、思ってもみませんでしたが、結局は踏み切って良かったと思います。
なぜなら、自分の中で恐怖に負けずに飛び込む勇気が身についたし、挑戦していくことの大切さを身にしみて理解できたからです。
あのまま飛び込み営業を繰り返しても、 営業スキルは変わらなかったろうし、その後にその会社は倒産してしまいました。
新卒で転職に悩む人は多いと思います。新卒1年未満、あるいは1年ちょっとくらいで転職を考えている方に、転職の経験をお話しします。
オススメなのは『転職エージェント』を利用することです。転職のことを何も知らなくても、無料でサポートしてくれるからです。
新卒で転職するのはなかなか厳しかった
新卒で会社を退職したのが1月頃でした。ちょうど10カ月くらいのとき。
その会社の同期は辞めまくっていたけれど、自分の友人で会社を辞めてしまった人なんていませんでした。
とても不安でした。
でも、仕事を続けるのもつらいし、かといってやめたらやめたで不安な日々。
心も体もボロボロな感じでしたね。
とにかく疲れていたし、会社をやめて時間もあったので、遠方に引っ越した友だちの家を訪ねたり、毎日好きな趣味をやったりして過ごしていました。
営業会社で給料は良かったし、使う時間もなかったので、新卒で100万くらい貯金がありました。お金の面で余裕があったのは大きかったです。
新卒で働くと飲み会とか合コンとか旅行とか、楽しいことにお金を使いがち。
でも、散財するのではなく、しっかりと貯金しておくことをオススメします。
で、転職活動をはじめたわけですが、なかなか厳しかったですね。当時はバブル崩壊後の厳しい経済情勢だったので、そうカンタンに就職先が決まることはありませんでした。
新卒で1年未満で会社を辞めるということは、スキルもあまり身についていないでしょうし、根性なしでまた辞めてしまうかもしれない。そんな不安を面接官に与えてしまいます。その不安を払しょくする必要があります。
この不安を払しょくできないと厳しい転職活動が延々と続いてしまうことになります。
自分は何ができますか?自分はどこを目指していますか?そのための努力は何をしていますか?他者に対して、どんな貢献ができるのですか?
新卒で転職に踏み切った当時のわたしは、この質問には答えられなかった気がします。
あなたはいかがでしょうか?
新卒で転職するのは有利でもある
新卒で転職するのはスキルや経験という面では不利です。
でも有利な面でもあります。それは若さです。
若さというのは何事にも代えられません。
これからの伸びしろや変化に期待できるのであれば、企業は若い人材が欲しいと感じます。
仕事に対して前向きで、素直で明るい性格で、頑張りたいという気迫があれば、新卒での転職もうまくいきやすくなります。
スキルや経験が浅いのは、これはもうどうしようもありません。
それはデメリットでありますが、逆に言えば、若さゆえにまだまだ成長していくし変化していくというメリットなのです。
このメリットをいかに有利に活用するか、それが新卒の転職活動では重要です。
転職エージェントが変えた転職活動
わたしの転職活動の支えになっていたのは、転職エージェントのサポートでした。
転職のことがわからなかったので、ハローワークや転職サイトを使っていましたが、専門のコンサルタントがサポートしてくれる転職エージェントはとてもためになりました。
自分のことを面談してくれて、長所短所やこれまでの仕事で身につけたスキルや経験を洗い出してくれます。そして、希望や現実に見合った求人を紹介してくれて、客観的な意見や評価を教えてくれます。
転職は手段であって目的ではありません。はじめての転職ではこのあたりの区分けがわかりにくいです。
『転職できた=成功』ではありませんし、『転職=問題解決』でもありません。
本質的には自分が前向きに仕事に向き合えるようになること、そして自分が他者に何を貢献できるのかを考えて、それを実践することが転職の目的であるべきです。
転職は手段であり、転職そのものが目的であってはいけません。
転職することで現状が変わったり、好転することを期待するのは、転職が目的としてしまっています。
現状を変える、そして自分の未来を切り開けるのは、自分が変わったときだけです。
まとめ 新卒1年未満での転職はやった方がいい
新卒1年未満での転職は、スキルや経験が身についておらず、また辞めてしまうのではないかという心配から不利になる可能性は否めません。
ですが、若さとやる気と目的意識があれば、前向きに転職を受け入れてくれる企業も多いです。
大切なのはいまの自分のポテンシャルではなく、今後の伸びしろや変化に対する柔軟性です。
転職は安定を得たり、居場所を見つけるための目的ではなく、自分の成長を実現する手段であり、挑戦であるべきです。
積極的に未来に挑戦していくのであれば、新卒1年未満での転職はやってみて良いと思います。