わたしは過去に3回の転職をしました。結果的に考えれば、転職を繰り返して良かったと思っています。ずっと同じ会社にいるよりも、はるかに多くの経験を積むことができ、新しいスキルも身についたからです。
ただ、わたしの場合、これは結果論に過ぎません。
転職を繰り返していた時のマインドや考え方は、決して前向きなものではありませんでした。
本記事はこんな方におすすめ
- 転職をこれ以上繰り返したくない
- 転職の目的がわからない
- 転職することに迷っている
今日は以前のわたしは、なぜ転職を繰り返してしまっていたのか?どうすれば後ろ向きな転職を繰り返さないのか?について振り返るとともに、転職のあるべき姿について解説していきます。
後ろ向きな転職を繰り返さないためのマインドや考え方
転職を繰り返す人は2種類あって、キャリアアップのためのより前向きな転職と、逃げや努力不足による後ろ向きな転職です。後ろ向きな転職を繰り返さないためには、どうすれば良いのでしょうか?
結論:より良い会社や人間関係を求るのではなく、自分がどうなりたいか目標をしっかり決めて、それに向かって努力する。
後ろ向きな転職を繰り返す理由は、転職する理由が自分ではなく外部環境を理由にしているという特徴があります。
もっと自分にあった会社はどこだろう?
もっと人間関係が良い会社は無いのかな?
あの会社は良さそうだな!
楽しくて仲が良さそうな会社がいいな!
自分がもっと楽しめる仕事は無いのかな?
当時の自分はこんな感じの考え方やマインドだったと思います。自分の本質的な変化を求めることをせずに、外部環境だけを都合よく変えようとしていました。
たしかに、もっと良い会社はあるかもしれません。和気あいあいと楽しく働ける会社もあることでしょう。ただ、忘れてはならないのは、そんな会社があったとして、果たして自分はいったいどうなりたいのか?何を目指したいのでしょうか?
後ろ向きな理由で転職を繰り返してはいけない
後ろ向きな理由で転職を繰り返してはいけません。無いものねだりで転職するのではなく、本質的な自分の変化や成長と向き合うべきです。
なぜなら、会社のこと、人間関係はどこに行っても悩みは尽きません。こうした外部環境については、自分の努力だけでは解決できないからです。はっきり言って、どこに行っても大差はないでしょう。
業種、業界によって違いはあります。ブラック企業もあります。わがままな経営者もいるし、いじわるな上司や先輩もいるでしょう。より良い環境を求めて、転職すること自体は大いに結構です。
ただ、忘れてはならないことは、自分は結局どうなりたいのか?何を目指して努力をしたいのか?という本質的な自分のキャリア形成やスキルアップの方向性です。将来の自分の理想像をしっかり描いておくことです。
こうした本質的な自分の問題にフォーカスせずに、外部環境ばかりを理由に転職するのは理由が後ろ向きすぎます。転職先で気に入らないことや人間関係がこじれれば、また転職をしようと考えます。
外部環境ばかりを気にして、本質的な自分の変化を考えなかったわたしは、転職を繰り返していたんだと思います。
後ろ向きな転職を繰り返さないために
まずは時間をかけても良いので、自分がどうなりたいのか目標を決めましょう。何歳までに、年収がいくらで、どんな生活をしていて、貯金はいくらで、どんなスキルを身につけているのか?そして、会社や仕事でどんな活躍をしたいのか?
より具体的に夢や目標を描いてみましょう。会社や人間関係を考えるのではなく、自分の変化や成長にフォーカスしましょう。それが実現できるまでは、何があっても頑張らないといけません。
このように考えて努力すれば、それを達成するまで転職は踏みとどまるようになります。あるいは、ふたたび転職するにせよ、より積極的で前向きな理由での転職になることでしょう。
あくまでも転職自体を否定するわけではないですし、自分の変化や成長のためには、むしろ転職は良い手段だと思います。わたしのように結果的に転職をして良かったという場合もありますが、これはあくまでも結果論。
大切なのは外部環境を理由にするのではなく、自分がどうなりたいのか、どこを目指すのか、どうあるべきなのかをしっかりと夢や目標を定めること。そしてそれを実現できるまで努力することが大切。
自分でできることを差し置いて、外部環境を理由にするから、後ろ向きな転職を繰り返してしまいます。
そうならないためにも、 転職が目的にならないように、転職は手段であるべき。その手段は前向きな理由で選択するべきです。
まとめ 転職を繰り返さないために目標を設定しよう
無意味な外部環境を理由にした転職を繰り返さないようにしましょう。
転職には前向きな理由が必要です。転職は手段であり、転職する目的が必要です。
大切なのは自分のキャリアアップや成長です。収入も大切ですが、実力がつけば収入はあとからついてきます。
5年後、10年後、20年後、30年後、自分はどうなっていたいでしょうか?どんな夢を描くのでしょうか?
そこに向かって前向きな努力をしていきましょう。本質的に考えて、変えることができるのは、会社でも人間関係でもありません。自分が変えることができるのは、自分のスキルや成長のみです。
理想の自分を実現するために必要な転職は積極的に行いましょう。
逆に外部環境を理由に転職を繰り返すのはやめましょう。ブラック企業や斜陽産業であれば話は別ですが、会社の居心地が悪い、人間関係がうまくいかない程度の漠然とした理由での転職は、転職することが目的になってしまいます。
理想の自分を実現するための転職に限れば、転職を繰り返したって構わないのです。